2014年12月16日

アトランティス大陸

古代ギリシアの哲学者プラトンが著書『ティマイオス』及び『クリティアス』の中で書き残した、現代文明をはるかに凌ぐ超古代文明が存在したといわれる大陸、アトランティス。

紀元前590年、ギリシアの大政治家ソロンがエジプトを旅行した際、神官たちから不思議な話を聞いた。 
ソロンはその話に興味を持ち、物語として書き残そうとしたが果たせず、20年後にプラトンがソロンの代わりにまとめた著書である。

その著書に書かれているアトランティスは、豊かで肥沃な大地を誇り「地上の楽園」と称され、海の神ポセイドンが創設したと言われた。

1882年には、アメリカの政治家イグネイシャス・ロヨーラ・ドネリーが著書『アトランティス―大洪水前の世界』を発表し、謎の大陸伝説として一大ブームを巻き起こした。更にオカルトと結びつけて、現在でも多くの派生研究が生まれている。

プラトンによると、この大陸に住むアトランティス人は非常に聡明でテレパシーも使い、強大な軍事力を誇っていた。

「オリハルコン」と呼ばれる超金属が存在し、これにより飛行機や潜水艦などがつくられた。
また、テレビや電話なども普及しており、エネルギーはレーザーを用いた遠隔操作によって供給されていたという。

しかし、今から約1万2000年前に大地震と大洪水が起こり、高度な文明大国アトランティスはわずか一昼夜のうちに海に沈んでしまったといわれている。

アトランティスは栄華を極めた王国であり、首都アクロポリス(王宮が置かれた都市)は、輪の形をした巨大な運河によって三重に取り囲まれている水の都であった。王宮の中央には王家の始祖10人が生まれた場所とされるクレイトとポセイドン両神を祀る壮大な神殿があった。

神殿の周囲は金、銀、オリハルコン、象牙で飾られ、中央にはポセイドンの黄金神像が安置され、その周りにはイルカに跨った100体のネレイデス像や10の王家の歴代の王と王妃の黄金像、海外諸国などから奉納された神像が配置されていたという。

これらの建築物は、アトランティスの類稀なる技術と芸術とが結集された傑作であった。

神殿の横には10人の王の相互関係を定めたポセイドンの戒律を刻んだオレイカルコスの柱が安置され、牡牛が放牧されていた。

10人の王は5年または6年毎に神殿に集まって会合を開き、柱の前で祭事を執り行った。
その祭事は実に奇妙なもので、放牧されている牡牛のうち一頭を捕らえて生贄にするのである。
牛を柱まで連れて、のどを切り、その血で柱の文字を染めた。

その後、生贄を火に投じ、王たちは酒に生贄の血を注いだ血酒を飲み交わして自らの潔白を誓い合う。

日没とともに王たちは礼服に着替えて、生贄の灰の横で裁判を執り行った。
判決の結果は夜明けに黄金の板に刻まれて、礼服を奉納するというものである。

アクロポリスにはポセイドンが涌かせた冷泉と温泉があり、その泉から出た水をもとに庭園や屋外プール、屋内浴場が作られた。
さらには、橋沿いに設けられた水道を通して内側と外側の環状島へ水が供給され、環状島にも神殿、庭園や運動場が作られたという。

環状島には、島をぐるりと一回りする幅約185m程の戦車競技場が設けられ、その両側に護衛兵の住居が建てられた。

王の親衛隊は王宮周辺に住むことを許されたが、一般市民の暮らす住宅地は港が設けられた外側の陸地に密集していた。

さらに、これらの市街地の外側を環状城壁が取り囲んでいた。

港と市街地には、世界各地からやって来た船舶と商人で賑わっていた。

アトランティスは、オリハルコンなどの地下鉱物資源、野生動物や家畜、家畜の餌や木材となる草木、香料植物、野菜や果実など、生活に必要な諸物資のほとんどを産する豊かな島であった。

島の南側の中央には大平原が広がり、その外側を高い山々が取り囲み、山地には原住民の村が数多くあったという。

アトランティスは下手をすれば大陸が吹っ飛ぶほどの強大な軍事力をもっており、深刻な人種差別も抱えていたという。

10の王家はそれぞれ栄華を極めてアトランティスを支配したが、原住民との戦いを繰り返すうちに神性が薄まり、堕落してしまったともいわれる。

また、神ゼウスの怒りに触れてしまい、大陸は海中に沈められたという伝説もある。


プラトンが記したアトランティスの物語は、絶えることのない熱き論争を巻き起こすこととなった。

アトランティスは実在していたのか、それとも全くのフィクションなのか。
もしアトランティスが存在していたとすると、その場所はどこだったのだろうか。

現在、実在説を唱えるものはその候補として最有力のテラ(サントリニ)島をはじめ、クレタ島、アゾレス諸島、ビミニ島付近を挙げている。

近年、アトランティス文明の名残りと思われるような海底遺跡発見のニュースが寄せられている。

1968年には、バハマ諸島のビミニ島沖の海底で、石を敷き詰めた全長1.2キロほどの人口の道路が発見された。
ビミニ沖では、他にも巨大な港を思わせる大きな石材や大理石の石柱なども発見されている。
また、キューバ沖の海底では、巨大な都市らしき跡が発見されている。

このような事実から、カリブ海域には水没した大陸があったのかもしれない。
しかし、それがアトランティス大陸なのかは解明できないままである。

posted by オカルト この世の不思議と謎 at 21:45 | 世界の神秘 伝説